私の趣味の1つは焼き菓子作り。
近年、ケーキというより、スフレやムースの割合が多くなってきているな~と感じていて、たまにケーキが食べたくなっても、店頭で販売されているショーケースに並ぶお洒落なケーキたちは私のとって甘すぎて敬遠しがちなんですね。
そう思って、自分で焼いてはいるものの、自分ではあまり食べていないことに気づいたんです。
というのも、「出来上がりの形を自分が崩したくないから」なんです。

食べたいから焼いておきながら、形を崩したくない・・・という理由で自分は食べない。いつも食べてくれる人を探しては差し上げてます(笑)
ホールではなく、マドレーヌなど1つが小さいものも形が悪いモノがあれば食べますが、ほとんど誰かにあげちゃいます。
味見しないで、上げるのか?と思われるかもしれませんが、そこだけは自信があるんですよ。作っている時さわっている生地の感覚や出来上がりの感じと匂いで。
今年こそは挑戦したい!と思っているのが
中秋月餅
もうそろそろ十五夜ですからね。
中秋月餅は名前の通り、中秋節(十五夜)の時に食べる月餅で、中に塩卵の黄身が入っているんです。
昨年、作ってみようと思い、色んなレシピ本などを見ていたら、私が作ろうとしていた一番オーソドックスな月餅には「糖漿」というシロップが必要になるのですが、これが最低でも約1ヶ月ほど寝かせるものだったんです!
クックパットなどで調べると即席に出来るものもあるのですが、やるからにはちゃんとしたのを作ろうと思ったので、今年こそは作ろうと思っています。
昨年、断念して、その代わりに作ったのがこちら・・・蛋黃酥

ちなみに、月餅には色んな種類があるので、ここで1つ月餅の種類をご紹介したいと思います!
廣式月餅 / 広東式月餅
広東式月餅はよく見る薄皮の茶色い月餅で、皮は薄ければ薄いほど難しく、いかに薄くのばし、中の餡が透けて見えないようにするか・・・が職人技らしいです。
主な餡の種類(フレーバー)
蓮蓉(蓮の実餡)、紅豆沙(小豆餡)、棗泥(ナツメ餡)、五仁(ナッツ5種)
台式月餅 / 台湾式月餅
台式月餅は主に「糕皮」と「油酥皮」2種類の皮があります。
「糕皮」は広東式よりも厚さがあり、やや固めですが、広東式の方に似ています。
「油酥皮」はパイのようにいくつもの層で出来ています。中身がわかりやすいように“緑豆”など文字を赤い判で押してあることがあります。
主な餡の種類(フレーバー)
紅豆沙(小豆)、綠豆沙(緑豆)、白豆沙(白豆)、咖哩(カレー)、奶油椰蓉(ココナッツ)、綠茶(緑茶)、芋泥(タロイモ)、鳳梨(パイナップル)など。
緑茶やタロイモ、パイナップルなどご当地名産を使ったものはお試しあれ!
蘇式月餅 / 蘇州式月餅
台式月餅の「油酥皮」に似た層のあるパイ生地。
皮は白ければ白いほど良いとさら、ドーム型に丸みを帯びたものと、平べったい丸が主な形。トップには赤い判が教えてあります。
主な餡の種類(フレーバー)
餡はお惣菜・しょっぱい系と甘い系の2タイプあります。
・前者:椒鹽(塩コショウ)、鮮肉(肉)など・・・
・後者:芝麻松子(ゴマと松の実)、棗泥(ナツメ)、桂花キンモクセイ 、玫瑰(マイカイ)など・・・があります。
冰皮月餅 / アイス月餅
焼かない月餅。もち米など数種類の粉で作り、甘さも、油も控えめで、一番ヘルシー。比較的新しいタイプの月餅。
主な餡の種類(フレーバー)
紅豆沙(小豆)、綠茶(緑茶)、白豆沙(白豆)、フルーツ等々・・・
月餅を食べる時は私は必ず中国茶。
どの種類の月餅を食べるかによって、お茶の種類も変えて楽しんでいます。
ご自身の好みでいいと思いますが、私の場合、甘い餡の場合は龍井茶や高山茶など緑茶系またはジャスミン茶などのフレーバー茶葉を選び、しょっぱい餡の場合はプーアル茶や鉄観音など発酵度合いの高い、黒い茶葉をしたものを選びます。
上記以外にも中国の各地にご当地月餅がありますので、わかりやすくするためにネーミングの最初に〇〇式表記しています。地域によって同じネーミングや材料を使っていても、フレーバーが違ったりするので、どの地域のが自分の口にあうのか探してみるのも面白いですね。